*フェアトレードについて
フェアトレードとは
フェアトレード(fairtrade)を直訳すると「公正取引」。
商品に携わる「生産者」「仲介者」「製造者」「販売者」「消費者」など、すべての人が守 るための制度です。
生産国ではその安さを生み出すため、
正当な対価が生産者に支払われない、
生産性を上げるために必要以上の農薬が使用されるなど、
生産する人の貧困や健康被害、環境破壊を及ぼすといった事態が起こっています。
驚きの安さで売られた食糧品やファッションアイテムを見たことはありませんか?
消費者としては嬉しいかぎりですが、安く売るために弱い立場にいる開発途上国が犠牲となっている可能性があります。
今でも過酷な環境の中、どれだけ生産しても低い報酬しかもらえないという生産者が多くいます。
不平等な取引は、貧困や児童労働の要因になります。
また、生産量を確保するために、大量の農薬や化学肥料を使用し、人体や環境に悪影響を与えることも多発しています。
そんな状況を改善を図るべく、生まれたのがフェアトレードです。
発展途上国で生産された商品を、人件費や作業費用を含めた適正な価格で取引することを表しています。
この取引によって、発展途上国で働く生産者の生活や健康を守ることができるためです。
*身近なものがたくさん!フェアトレード商品例
今回は、意外に身近なフェアトレード商品を8つ厳選してみました。
・チョコレート
・コーヒー
・紅茶
・ハーブ・スパイス
・オイルシード
・コットン製品
・果物、加工果物
・米・野菜
フェアトレード商品の見分けがついたとしても、販売店がわからなければ、探し回ることになってしまいます。
効率よくフェアトレード商品を購入するためには、どこで買えるのかを把握しておくことが大切です。
*フェアトレード商品はどこで買えるの?
フェアトレード商品は馴染みがないため、気軽に購入出来なさそうと思う方は多いかもしれません。しかし、私たちが普段から利用しているコンビニやスーパーでも、フェアトレード商品は販売されています。
取り扱っているお店は数多くありますが、その中でも店舗数が多いところを紹介します。
・KALDI(カルディ)
・COSTCO(コストコ)
・成城石井
・AEON(イオン)
・コンビニ(セブンイレブン・ナチュラルローソンなど)
上記で紹介した店舗であれば家の近くにあるという方は多いのではないでしょうか。近くに店舗がないという方でも、オンラインで購入することが可能です。
*フェアトレード商品の見分け方
フェアトレードには「WFTO(世界フェアトレード連盟)」という団体があり、この連盟に加盟している企業や団体で、さらにモニタリング制度の基準を満たしている場合は、「フェアトレード団体マーク」を使用することができます。
このマークは、全ての商品につけることができません。
しかし、店頭やオンラインストアに掲示されることから、フェアトレード商品を見分ける際の参考になります。
*最後に
フェアトレード商品には、しっかりとしたバックグラウンドがあり、誰もが平等に生きていくための大切な流れです。
今回のように、フェアトレード商品について理解することも立派な社会貢献です。
また、コンビニやスーパーなど、意外と身近なお店で手に入れられるのもフェアトレード商品の魅力です。今まで購入したことがなかった方も、意外にフェアトレード商品が身近にあると感じたのでしょうか。
全てのアイテムをフェアトレードでまとめるのは大変ですが、見かけた時に購入するだけでもフェアトレードに対する意識が高まります。
フェアトレード商品には、開発途上国の生産者を支える仕組みがあります。
また、生産者の支援だけでなく、消費者の安心・安全のことも考えられています。
衣料品やアクセサリーなどを購入するのはハードルが高いという場合でも、チョコレートやコーヒーをコンビニで買うのなら問題ないのではないでしょうか。
あなたのやさしい買い物が、誰かの支えになります。
まずは、小さな一歩から関わってみることをおすすめします。