サスティナブルな、ヴィーガンファッションとは?|注目すべきブランド5選

サスティナブルな、ヴィーガンファッションとは?|注目すべきブランド5選

2022-11-10

 ヴィーガンファッションとは、動物由来の素材が用いられたアパレル製品を身につけないファッションのことです。
一般的には「動物由来の素材を一切用いないこと」であり、人工の素材や植物由来の素材が含まれます。

私たちが普段身につけているアパレル製品の中には、動物由来の素材である羽毛やレザー、毛皮など動物が犠牲になっているものも多いです。

 

動物製品とは、代表的なものは主にこちらになります。

■レザー(動物の皮)

ファー(動物の毛)

羽毛(鳥の毛)

シルク(蚕の繭)

カシミア(カシミアヤギの毛)


また、「環境保護にも配慮した服」ということですが、染色の際に使われる重金属や化学薬品が川や海に流れだし、地域住民の水を奪い、環境汚染も起こしています。

ヴィーガンファッションはこういった、「環境・動物・人」に優しいものを提供するコンセプトで始まりました。

 

【ヴィーガンファッションの例】

○オーガニックコットン

オーガニック栽培のコットンは有害な化学薬品を使わず環境負荷も低い。

 

○ヴィーガンレザー

ヴィーガンレザーは、動物性由来の素材を使用せずに本革の繊維構造を人工的に再現をしたもの。種類は大きく分けて3種類あり、合皮(合成皮革)・人工皮革・天然素材由来のヴィーガンレザーがあります。

◎合皮(合成皮革):生地や織物にポリウレタン樹脂などをコーティングしたもの。メリットとして、安価で作ることができ、 素材感や色のバリエーションを多く作れる

◎人工皮革:三次元立体的に絡み合わせた構造でつくられた繊維に樹脂を塗布したもの

◎ヴィーガンレザー:主に植物性の原料、例えばパイナップルの葉の繊維などを使ったレザー
これらは水や汚れに強く、軽くて丈夫という特徴。普段使用する上でお手入れのしやすさや、使い勝手の良さがポイント。

 

 

○フラックスリネン

耐久性、吸水性、発散性に優れている。他の農作物より農薬や化学肥料が不要。リサイクル可能、生分解可能。

 

○海藻繊維

シーセル(SeaCell)とも呼ばれる、海藻によるセルロース繊維。生分解可能。

 

 

○ヘンプ繊維

農薬や化学肥料を使わず栽培が可能。生分解可能。

 

○リサイクル・ポリエステル、リサイクル・ナイロン

ペットボトルなどのリサイクルによる素材。ただし純ポリエステルや純ナイロン同様、洗濯時にマイクロファイバーが海に流出し海洋汚染が指摘されている。



この他にも、ヴィーガンファッションと共に注目を集め始めているのがヴィーガンレザー素材だ。従来、ナイロンやポリエステル生地をポリ塩化ビニール樹脂(PVC)やポリウレタン樹脂(PU)で加工した合成皮革が主流だったが、PVCは生産時に有害な化学薬品が多量に使われているなど、サステナブルな素材とは言い難い。

近年では、パイナップルの葉やコルクなどを原料とした生分解可能な植物由来繊維など、環境に配慮したヴィーガンレザーが登場している。

 

○リヨセル

主にユーカリなどの木材パルプを原料とした繊維。危険な化学溶剤が使われず環境負荷が低い。リサイクル可能、生分解可能。

 

○モダール

ブナの木材パルプを原料としたレーヨンの一種。シルクのような光沢と柔らかさが特徴。生分解可能。

 

 

○ベジタブル・カシミヤ、ソイ・シルク

 豆腐製造の際の残余物から作られる。柔らかさ、耐久性にも優れている。ただし大豆のたんぱく質をクロスリンク(共有結合)する際に人体に有害なホルムアルデヒドが使われる場合もある。

 

 

 

【ヴィーガンファッションを身につける2つのメリット】

 メリット1. 動物の保護につながる


アパレル製品をつくる過程で毎年何百万もの動物が犠牲になっています。

アパレル製品のためだけに飼育されている動物たちは、じゅうぶんな餌が与えられなかったり、清掃がされていないような環境で育ったりしているのが現状です。
犠牲となる動物が減らないのは、動物由来のアパレル製品が売れ続けているためではないでしょうか。
ヴィーガンファッションを積極的に取り入れることで、動物の保護につながります。


メリット2. 環境保全につながる


動物の保護だけではなく、環境保全にもつながるのがヴィーガンファッションのメリットです。

実は、アパレル製品を製造するにあたり、汚染水や温室効果ガスの排出が問題となっています。
たとえば、皮革製品にはホルムアルデヒドやクロムなど人体に有害な化学薬品が使われることが多いです。

このようにアパレル製品は、動物だけでなく、私たち人間にも有害な面があるでしょう。
それに対して、ヴィーガンファッションはオーガニックコットンや、ヴィーガンレザーなど植物性由来のものを原料としてつくられているのが特徴です。

 

 

【ヴィーガンファッションの認証】


ヴィーガンファッションはコンセプトとしても比較的新しく、法律上の定義や国際機関による認証はまだないのが現状だ。
ここに、独自の認証を行っている代表的な二つの市民団体を紹介する。
各団体のHPから、認証申請や認証を受けたブランドや商品を検索することができる。

◉the People for the Ethical Treatment of Animals Foundation(PETA、米国)
◉Vegan Society(ヴィーガン・ソサエティ、英国)

 

  

【おすすめヴィーガンファッションのブランド5選!】

 

①「Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)」

数々のハイブランドの中でも、ヴィーガンファッションの先駆けとも言える代表的なイギリス発のブランド。創始者のステラ・マッカートニーの母はベジタリアン。この影響で、幼い頃から当たり前のように菜食主義や動物愛護を掲げているため、ブランドの商品も動物性の羽毛やファーだけではなく、本革も使用していません。また、レディースウェアの半分以上はリサイクル素材を使用しています。

 

 

②「SAVE THE DUCK(セーブ・ザ・ダック)」

イタリア発のサステナブル・アウターウェアブランド「SAVE THE DUCK(セーブ・ザ・ダック)」です。このブランドはファッションのために羽毛を採取されてしまうダックたちを守るため、最先端の技術を用いてつくられた循環可能な再生素材を主原料とする、新開発された素材による商品づくりを目指しています。

 

 

③「Treen(スリー)」

スコットランド発のブランドで、動物性由来の素材を使用していないアイテムを集めたセレクトショップ。Treenを始めたCat Anderson(キャット・アンダーソン)は、長年ベジタリアンとして生活を送っていましたが、その後ヴィーガンに。そんな時彼女の中に生まれた、"なぜ食べ物はヴィーガンとしての生活を送っているのに、洋服ではしていないのだろう"という疑問からTreenは誕生しました。

 

 

④「LOVST-TOKYO(ラヴィスト東京)」

LOVST-TOKYOには、『愛(LOve)を持ってヴィーガン(Vegan)+ファースト(1st)』な『ヴィーガンライフスタイルを尊重していく』という意味が込められた日本のオンラインセレクトショップ。商品だけでなく、商品配送時に発生するゴミを可能な限り減らし、地球環境に負荷をかけないための取り組みとして、『The Better packaging』というコンポストできるパッケージを導入しています。

 

 

⑤「HER(ハー)」

 

  『シーズンや流行にとらわれず、丁寧な納得のいく服作り』を目指している日本のブランド。そんなHERでは2種類のラインがあり、1つ目はセミオーダーライン「COUTUME BY HER(クチューム・バイ・ハー)」というデザインと生地の組み合わせを顧客が選び作るライン。2つ目はコレクションライン「COLLECTION BY HER(コレクション・バイ・ハー)」というセミオーダーとは違ったデザイナーらしい作品を購入するライン。また、HERでは一部の商品をのぞいて全て受注生産という、職人が1着1着魂を込めて丁寧に仕立ててくれます。

 

 

【ヴィーガンファッションを取り入れよう!】

ヴィーガン生活を始めるきっかけは人それぞれです。しかし、その根底にある動物を助けたい、環境を大切にしたいと思う気持ちは皆同じなはずです。そして、それは今この現代にいる私たちだからこそ感じられたこと。

ヴィーガン生活には興味はあるけど、なかなかその一歩を踏み出せないあなたへ。ぜひ、ファッションからその生活を始めてみませんか?

 

 

【最後のまとめ】

動物や環境に優しいブランドイメージを持ちたいと考える企業にとって、「ヴィーガン」という表現は一つのキーワードだと思います。しかし「ヴィーガン」を自称するブランドや商品の全てが、動物や環境に配慮した素材や製法を用いているとは限らないのです。


消費者の立場からも素材や認証の確認を行う必要があるのと同時に、企業が十分な情報開示を行うよう行政が法整備を整える必要があるのではないでしょうか。