スニーカーが好きな人はもちろん、なんとなくスニーカーをよく履いているという人も、スニーカーに関する知識を深めることで、これまで以上にスニーカーへの愛着が湧いてくるのではないでしょうか。
そこで今回は、スニーカーとはどんな靴なのか、定義や名前の由来、運動靴との違いなど、知っていそうで知らないスニーカーに関する情報をまとめて紹介していきます。
『スニーカーの定義』
スニーカーとは何かを辞書や辞典で調べてみると、「布製もしくは皮革製で、底がゴムで作られたスポーツシューズ・運動靴の総称」と定義されているケースが多く見られました。
つまり、ゴム底であることはスニーカーの必須条件と言えますが、アッパー素材についてはキャンバス地やメッシュ地などの布製、天然皮革・人工皮革などの皮革製と幅広く、かつ靴底の厚さや履き口の丈の長さなどに決まりはないようです。
そのため、スニーカーはスポーツブランドやアウトドアブランド、ファッションブランドからもさまざまなものが販売され、種類が豊富です。
『スニーカーの語源と説明』
スニーカーとは「ソールにゴム素材を使用し、アッパーには布製や革製などの素材を使用した運動靴の総称」です。
英語の「sneak(忍び寄る)」が語源となっていると言われています。歩くとコツコツと足音が鳴る革靴に対し、ソールに柔らかいゴム素材を使用しているため、足音を立てずにそっと忍び寄ることができるという意味からスニーカーと呼ばれるようになったと言われています。
タイプ・機能・デザインなどで分類されているスニーカーの多様性を感じるとともに、様々なデザインについての理解を深めてみてはいかがでしょうか。
『スニーカーの分類』
■ローカット
履き口が足のくるぶしより低い位置にあるもの。スニーカーの中でも最も定番ともいわれ、季節問わず履くことができる。軽量であるため履き心地も良い。
■ミッドカット
ローカットとハイカットの中間の丈の高さであり、履き口が足のくるぶし辺りにあるもの。くるぶし付近を覆うようなデザインになっているため、足首のホールド感と足元に適度なボリューム感を持たせることができる。また、ローカットの軽快さも備えている。
■ハイカット
履き口がくるぶしよりも高い位置にあるもの。バスケットボールシューズなどの激しいスポーツから足首を守るように設計されている。スニーカーの中でもボリューム感が強いため、コーディネートの主役にすることもできる。
■ハイテク
ハイテクノロジーの略。最先端の技術を駆使して、クッション性、防水性、軽量化、フィット感などの機能面が充実したスニーカー。
■ローテク
ハイテクスニーカーに対し、長年使われている技術や素材を用いたスニーカーのこと。アッパーにはキャンバス生地やレザーなどの素材を使い、ソールにはゴムを使用したものが特徴。シンプルなデザインのものが多いため、様々なコーディネートにも合わせやすい。
■シューレースタイプ(紐靴)
スニーカーのフィッティングとして最も一般的なものが、シューレース(靴紐)である。細かい調整がしやすいため、運動に適しているのが特徴。また、シューレースの型や素材にも種類があり、別で購入することもできるため、スニーカーに個性を出すこともできる。
■スリッポン
シューレースがないスニーカー。足を滑り込ませるだけで簡単に履くことができるため、脱ぎ履きが多い業務用などで重宝される。アッパーに伸縮性の高い素材を使うことで、足とのフィット感が高まる。また、シューレースの欠点である結ぶ手間やほどける心配がない。
『スニーカータイプ別の違い』
ランニングタイプ
ランニングシューズを元に作られたスニーカー。主に長距離ランニングシューズを日常使いできるようなデザインに落とし込んである。そのため、軽量性やクッション性に優れているのが特徴である。スポーティーなファッションにも取り入れやすい。
アウトドアタイプ
山登りやハイキングなど、凸凹した地面を安定して歩くことができるようソールは硬いのが特徴である。その他にも、防水性や撥水性などを備えた機能性が高いものも多い。
バスケットタイプ
バスケットボールの競技用シューズを元に作られたスニーカー。激しい動きから足首を守るように設計されているため、ハイカットの作りが多い。また、跳んだり走ったりする競技の特性上、衝撃吸収のためのクッション性、急な方向転換にも対応できるグリップ力など、機能性にも優れている。時代の流れを反映したデザイン・カラーリングが多く、ストリートファッションへの順応性も高い。
コートタイプ
テニスなどのコートでプレーする競技用シューズを元に作られたスニーカー。フラットなソールが特徴で、ローテクのシンプルなデザインのものが多い。ハードな動きにも対応できるようにアッパー素材の強度も高い。
デッキタイプ
ヨットやボートの甲板(=デッキ)の上で履いても滑らないよう、防滑性・グリップ性の高いゴムソールシューズのことである。ローカットタイプが多い。アッパーは、レザー素材が主であったが、キャンバス素材などのカジュアルな素材のものも今では一般的となっている。
スケートボードタイプ
スケートボード用のスニーカー。スケートボードの板の上で滑りにくいグリップ力、衝撃吸収のためのクッション性に優れており、かかとからつま先まで凹凸の少ない平らな形になっていることがソールの特徴である。また、アッパーは、ストリートカルチャーをルーツに持ったファッショナブルなデザイン、スウェードなどの頑丈な素材が用いられる。
今回はスニーカー初心者に向けた、タイプ別のモデルをご紹介しました。
有名モデルなど一度はスニーカーショップで見かけたモデルもあったのではないでしょうか?
スニーカーは革靴やブーツなどと比べると歩きやすい上に様々なデザインのものが存在しています。
自分好みの一足を見つけるだけで、お出かけがちょっと楽しくなるような素敵なファッションアイテムとしてもオススメです。
この機会に是非一度、スニーカーに手を伸ばしてみてはいかがでしょうか?